澄み渡った空に映える秋の彩り「紅葉」
その艶姿を自分だけのものにするための写真術、ほんのちょっとした工夫と発想の転換で誰にでも簡単に撮る事が出来ます。
まずは・・・
まずはカメラ、どんなものでもそれなりの作品は撮れますが、自分の表現として一段アップさせるには、絞りと露出補正機能がついた機種がお勧めです。
最近のコンパクトデジカメは高性能のモノも多く一概には言えませんが、絞りの選択肢が少なく画のコントロール幅が制限されます。でも、軽快さとフットワークの良さは抜群、日常の突然の出会いに備えるにはこれかな。
レンズ交換の出来る機種をお持ちなら、望遠系のズームレンズがあれば鬼に金棒です。
ズームは両端で撮る
使い勝手の良いズームレンズ、広角から中望遠まであらゆる状況に対処できますが、あっ、良い感じ!と思った瞬間、ズームしてフレームを決めるのは御法度です。レンズにはそれぞれ焦点距離によって描写に特徴があり、広角レンズは広い視野でピントが手前から奥まで合い易く、望遠レンズは遠くのものを大きく切り取れますがピントの合う範囲がとても狭いのがその特徴です。このクセを上手く生かせば作品の雰囲気を大きく変えることが出来ます。
ズームレンズ、まずはこの両端を使ってその特徴を生かしましょう。
絞りで背景をコントロール
撮影のための焦点距離が決まったら、次は絞りを変えて被写界深度(ピントの合う範囲)を変えてみましょう。
先ほど言った様に手前から奥までピントの合い易い広角レンズ、ここはもっと絞り込んで(F値を大きくする)画面全部にピントが合う様にします。これをパンフォーカスと言って広い画角に良く合います。
望遠レンズはピントの合う範囲がとても狭いのが特徴、この性質を活かすため絞り値は小さめに設定し、背景が良くボケる様にします。これはもみじ一枚に狙いを絞るときなどにとても有効です。また、絞り値を変える事で背景の変化も楽しめます。こまめに変えてお気に入りを見つけて下さい。
絞り値によって水面に写り込んだ紅葉の描写に変化が出ています。
夜景に挑戦
ピントの合う範囲(被写界深度)の感覚が掴めてきたら、次は夜景に挑戦です。
最近のデジカメの特徴の一つに高感度性能が良くなってきた事が上げられます。夜でも感度をISO200〜400くらいまで上げて置けば、ライトアップされた紅葉なら必ず写ります。この機能を積極的に使いましょう。とは言え三脚は必須、ブレ防止はもちろんですが、構図を考えたり露出補正を試すのにも打ってつけです。
そしてまず一枚、シャッターを押します。これでお気に入りの画像が撮れれば言う事はないのですが、背面の液晶画面で確認し、好みの明るさに調整をしてみましょう。
暗いなと思えば+補正。明るいなと感じたらマイナス補正です。さあ、お望みの結果になりましたか?
夏もみじも・・・
秋の光と紅葉にチャレンジしたら、夏の光ともみじにも挑戦して見ましょう。これ、存外イケルでしょう?