夏といえば、プール、海、川で涼を求めてよく遊んだものだ。
一日中水と戯れていると日常の雑踏をすっかり忘れてしまう。
この楽しさをそのまま写真にして誰かに伝えましょう。
水に強いカメラが安心・便利
水遊びに使うカメラは、防水・防塵機能付のものが便利。海辺では波しぶきもあるし、砂も大敵。ビニール製の簡易防水パック的なツールも用意されているが、信頼性や扱いやすさから断然防水機能付カメラで撮影したい。防水カメラの機種によっては水中撮影も可能だ。
目も開けられない程明るい環境での撮影になるので露出補正機能は必要。
アウトドアーでの撮影を最大限に考慮されたカメラを使って安心して水遊び撮影を楽しみましょう。
ビーチで
水が怖くて駄目!といった方も、ビーチには泳ぐ以外にも楽しいことがいっぱいある。
夏の水辺はとても眩しいので露出補正を+1にするか、プログラムオート/WB(ホワイトバランス)オートに設定しておく。
小さなヤドカリなどの生き物を見つけた喜びを写真で残すのも水辺の楽しみの一つ。
体が濡れることを気にしないで、カメラを地面スレスレまで下げたアングルで撮影するとかわいらしく撮れる。
ズーム位置は望遠側最大でギリギリまで近づいて大きく写す。マクロモードにするとピントが合いやすい。
使用するカメラが防水機能を備えていない場合は、簡易型カメラの防水パックを用意しよう!不意に濡れたり、砂がついても安心。空が入る構図ならPLフィルターを用意したい。空の色が締まりメリハリが出る。
プールで
明るい時間帯を狙って眩しさを入れ込んだカットが夏らしさを感じさせる。
雨天時や夕方は気中と水中の露出差が出てしまうので撮影が難しくなる。
陸上の風景がメインになる場合には、合わせたい被写体にあらかじめ
ピントを合わせておき、AFロックかけたまま撮りたい構図を探る。
順光で狙うのかコツ。
おすすめカメラ設定
撮影モード:水中ワイド
露出補正:±0.0EV
フラッシュ:OFF
WB:水中WB
仕上がり:VIVID
水辺で
足が着く水深で水遊び。スノーケルもダイビング機材も使わず水際を楽しんでみよう。
陸上の景色と明るい水中を一緒に入れ込んだ半水面写真は防水カメラだからできる楽しみの一つ。
太陽のキラキラが水底に写ると一層かっこ良くなる。まさに夏!
このシーンも良く晴れた日の正午前後、太陽の光が水底にまっすぐ届く頃、が狙い目だ。
水底のキラキラにピントを合わせて、波が来るタイミングでシャッターを切る。
波にカメラが持って行かれないように、しっかりと足場を作って構える。
連写して確率を上げる手もある。
おすすめカメラ設定
撮影モード:水中ワイド
露出補正:±0.0EV
フラッシュ:OFF
WB:水中WB
仕上がり:VIVID
いざ水中、スノーケリングで
プールや水辺の撮影より、ほんの少し水深を下ろして撮影するだけで、趣が全く異なった写真になる。
水面から俯瞰的に見た水中と実際に魚たちが住む世界へカメラの水深を合わせるだけで、彼らの世界を
感じる写真になる。水辺やプールの写真に比べると絶対に太陽が無くてはならない!という程ではないが
順光で撮影することが基本だ。
海に誘われたら、体験ダイビングで
スクーバダイビングも最近は、お手軽な体験ダイビングが主流になりつつある。必要機材を揃える必要が無いしライセンスの取得も不要。
短時間でマスターできて、魚たちと一緒に水中に過ごすことが出来からこれは楽しい。
スノーケリングと違い息こらえする必要がないので、ジックリ落ち着いて撮影することが可能だ。体勢も安定するので成功率も上がる。
魚と同じ水深までカメラを下げて、背景がブルーになる方向から狙うときれいな作風になる。
水中ではズームをワイド側最大にセットして出来るだけ被写体に近づいて撮影するときれいに撮れる。
水中専用モードを使う
陸上の風景シーンはプログラムオートや絞り優先オートなどを使って撮影する事が多いが、そのまま水中に持ち込み撮影すると、ホワイトバランスと露出値が水中とは合わず味気ない色合いの写真になってしまう。スノーケリングや浅い水深のスクーバダイビングでは水中スナップモードを選択して撮影すると良い。自動で水中向けの露出とホワイトバランス,AFモードにセットされる。
安全に楽しむために
カメラ単体ではカメラ自体に浮力が無いので、水中で落としてしまうと拾えなくなることもある。
フローティングストラップを用意すると流出防止に役立つので使用をお勧めしたい。せっかく楽しんでいたのにカメラをなくして悲しい思いをしたくないですよね。
機材だけではなく体調や天候など準備万端整えて水遊びを安全に楽しみましょう。
今回は海での撮影を紹介しましたが川でも使えるテクニックです。この夏は、防水カメラならではの撮影を試してみてはいかがでしょうか。