桜の花を眺めながらそぞろ歩く。
樹の下で花を見上げながら美味しいものを食べる。
どちらも楽しい日本の「お花見」。
春の到来を日本人が心から実感する「お花見」。
1人で、2人で、家族や友人と。
桜色の季節の日本を楽しみましょう。
お花見を食べ満つる
「桜」「花見」と来たら、続くは「美味」。
桜の下で仲間と大切な人たちと囲む食事は格別です。
お花見弁当を作る
キャラ弁当から本格派まで空前の手作り弁当ブーム。お花見では何に入れるか、そこが肝心。さあ、日本古来の重箱の出番です。見た目の美しさでお料理を引き立たせつつ、 箱を重ねたり蓋をしたりすることで、突風や風など 様々なアクシデントから大事なお弁当を守ることができます。
重箱に似合う新料理に挑戦するのも乙なものです。しかし徒歩で移動する時間が多い場合には、汁気の多いおかずは不向きなので注意しましょう。
【重箱のつめ方のコツ】
稲荷寿司・おにぎり・サンドイッチなど、箸やフォークを使わなくても食べられるものを中軸に、崩れないようきっちり詰めていきます。また それぞれの箱に同じものを同じ ように詰めると、大人数でもとり回しせずにすみます。
お花見弁当を買う
「時間がたっても」「冷めても」「美味しい」。これを大前提に作られている仕出し弁当やデパ地下弁当・デパ地下惣菜はお花見のお供に おすすめです。デパ地下のおこわ弁当や押し寿司の売り場は見逃せません。
大人数で集まる際は、仕出し屋も便利。オードブル形式やお弁当形式など予算と好みに合わせて対応してくれますし、電話で簡単にオーダーできるところも多数あります。
また、ちょっと一工夫して買ってきたお弁当や総菜を前述の重箱に詰め替えるだけで、見た目も気分も豪華に楽しくなります。時間のある方はぜひ詰め替えてみてください。
思いついたが吉日派は「我が家の近く」「会社の近く」などでお花見弁当を購入してから出発を。お花見どころの近くでは売切れや大行列になっていることが多々あるので、なるべく手前で手に入れると良いでしょう。
お花見バーベキューをする
大勢が集うお花見宴会なら、アウトドアの王道バーベキューはいかがでしょう。料理の火で暖もとれて一石二鳥です。バーベキューができるお花見スポットを 「花見」「バーベキュー」「県や市」で検索してみてください。
アウトドア奉行に仕切ってもらうもよし、バーベキュー初心者だけで挑戦してみるもよし。初心者なら、用具が全てレンタルできること、急な天候の変化に備えとして雨除けのテントやバンガローがついていること、この辺りを主軸に選んでみてください。寒さ対策に鍋料理などの汁物を組み込み、アウトドア用ストーブを持って行けば、お花見バーベキューデビューは完璧です。
お花見を飲み満つる
落語の人気演目に「花見酒」があるように、花見と酒は切っても切れぬ関係です。豊作と吉事を祈る神事としてのお花見のはじまりを鑑みれば、お供え物として酒は必須でしたし、酔うことは大いなる存在へ感謝をあらわすことだったのです。
おすすめの酒類
荷物が多くなってしまうお花見には「常温で」「美味しい」「ちびちびと飲むもの」が最適です。花見酒なら日本酒・焼酎、続いてウィスキー。アルコール度数が高いと飲めない人や、ごくごくと飲みたい人ならワイン。軽く、持ち運びに気を使わずにすむ紙パックやペットボトルに入ったタイプがおすすめです。
ビール派なら、常温発酵で作り、 常温で飲む古来のビール「エールビール」はいかがでしょう?ドイツ産とイギリス産のものが手に入りやすく、モルトの香りこそビールの粋と感じている人や、 ピルスナーでも黒ビールが好きな人にはぴったりくる味です。
苦みや酸味を舌の上で温めて味わうものは、ワイン派の人にもおすすめ。ただし 、同じ常温発酵ビールでも、自然発酵によって作られるものは10〜15℃ほどに冷やして飲むものなのでご注意を。
会場の下調べ
快適で楽しいお花見のためには、お花見会場の下調べも欠かせません。
公衆トイレがあるかどうか?といった基本的なことから駐車場や売店の有無、夜桜見物ができるかどうか、など事前に確認しておきましょう。
彩時記のお花見スポット情報でも、主要スポットの情報を、桜の開花状況や天気予報と合わせて主要スポット情報を確認できますのでぜひご活用ください。
>お花見スポット情報
また、景観や環境保護、マナー向上の視点から、ゴミの持ち帰りが定着して久しい昨今。お花見どころでも飲酒の禁止から「宴会行為」一切の禁止まで 様々なルールが増えています。「散策したあと店で飲食」のみが花見酒とならないよう、マナー向上やルールの徹底につとめ、花見酒という日本の伝統を守っていきたいものです。
「花と酒はセット」「むしろ酒が主」という場合には、禁止事項のない公園や桜堤などでのお花見となりますが、トイレ事情がたいていよろしくないのが悩みどころ。こちらも事前にご確認を。
桜で遊び満つる
日々ほころんでいく桜の花を愛でつ求めつ「数えてみる」「調べてみる」。子どもの頃、電柱を数えながら家に帰ったあの楽しさを、桜で感じてみませんか。普段歩き慣れた道でも、昼と夜では違った美しさと風情が感じられることでしょう。仕事の合間に、仕事帰りに、散歩や買い物の時にも、いつでも、どこでも。童心に帰って桜を楽しみましょう。
「いつ」 外に出たら瞬間から常に
「どこで」 扉から目的地までの全てで
「何を」 桜の樹を
「どうする」 数えて調べて知恵袋にしまう
「どうなる」 話しの種が増え、会話に花が咲く
家族や友人と話してみると、桃だと思って数えなかった樹が河津桜だったり、桜の一種だと信じていた樹が杏だったり、毎年咲くのを楽しみにしているあの桜の他にたくさんのお気に入りが見つかったり、様々な発見があるでしょう 。
「いつもの通り道」を知ったら、次はもう一本裏の道を通ってみたくなります。隣の駅で降りてみたくなります。
仕事でたくさん歩く人なら「10本以上桜の樹を見つけないと座ってはいけない」「ソメイヨシノ以外で10本見つけたら喫茶店に入ってもいい」など、自分なりのルールを作って桜の季節の散歩を楽しんでみてください。